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【体験談】登山初心者が富士山に登ったら爆風で飛ばされそうになった

  • 2019年4月1日
  • 2019年9月24日
  • Mountain
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登山未経験者

なんか最近つまらないな~。

なんでもいいから面白い話が聞きたいな~。

そうだ、初めての登山で富士山に登って、頂上に着いたまではいいけど、

そのあと頂上で、爆風に体ごと持っていかれそうになったやつの体験談を、

小説風に書いた記事を読みたいな~。

そんな記事はるのかな~。

 

 

こんな疑問に答えます。

 

こんにちは。のらです。

 

この記事では、富士山の頂上で爆風に吹かれて飛ばされそうになった時の体験談を小説風に書いています。

 

当時、学校の行事以外で山に登った経験がなかったぼくが、いきなり富士山に登ってみたのですが、まさか頂上の風があんなに強いとは思いませんでした。

 

まじで飛ばされるかと思いました(笑)

 

では、いきます。

 

【富士山に登るきっかけ】

ある日、1冊の本に出会った。

 

写真家の石川直樹という人が書いた本だ。

全ての装備を知恵に置き換えること (集英社文庫)

 

知らない人の為に、石川直樹さんについて少し説明すると

1977年東京生まれ

・2000年 – カナダの冒険家マーティン・ウィリアムスが企画したプロジェクト「Pole to Pole2000」で日本の代表に選出され参加。世界7カ国の若者と共に、4月5日から12月31日まで、9ヶ月間かけて北極点から南極点をスキー、自転車、カヤック、徒歩などの人力で踏破。遠征の詳細は『この地球を受け継ぐ者へ』(2015/筑摩書房)所収。

・2001年5月23日 – エベレスト[北壁](8,848m/チベット)に登頂。野口健(25歳265日)が持っていた七大陸最高峰登頂世界最年少記録を更新(23歳327日)。(翌2002年に山田淳(23歳9日)によって更新された)

ウィキペディア(Wikipedia)より引用

2018年にもヒマラヤの”アマダブラム6,856mに登頂している。

 

標高こそあまり高くないが、かなり難易度の高い山である。

ここまで書くと、もはや写真家というより、冒険家や登山家といってもいいのではないかと素人の自分には思えてしまう。

 

この人の書いた”全ての装備を知恵に置き換えること (集英社文庫)”は、登山の話がメインというわけではなく、石川直樹さんの過去の体験や日々の想いなどをまとめたエッセイだ。

 

この本の中に富士山に登った時のエピソードが出てくるのだが、その話に、強烈なインスピレーションを感じた。

 

当時のおれは、仕事もまあまあ順調で、私生活でも大きな悩みを抱えているわけでもなく、順調というか平凡というか、そんな毎日だった。

 

どこかでマンネリを感じていたのかもしれない。

仕事への情熱も一時ほどではなくなっていた。

 

だからなのか、強烈なインスピレーションを感じた。

わくわく感とでも言えばいいのだろうか。

仕事に夢中になっていた時のように、自分が情熱をもって取り組めるものを、どこかで求めていたのかもしれない。

 

山に登った経験は、小中学校の行事で登ったことしかなく、当時登った時は、別に何も感じなかった。

 

しかし今は、とにかく富士山に登りたくてしょうがなくなった。

 

登ったらどうなるのか。

何を感じるのか。

どんな世界なのか。

 

【富士山に行くまで】

日本のてっぺん富士山に登ってみたい。

 

日本で1番高いところに立ってみたい。

 

想像すればするほど興奮してくる。

 

さっそく休みの日に、池袋の登山ショップ”好日山荘(こうじつさんそう)”に行って、ウエアやザックや登山靴などの必要な道具をすべてそろえた。

たしか、全部で10万ぐらいだったと思う。

登山メーカーのものはやたらと高い。

Tシャツ1枚が5,000円ぐらいする。

今思えばTシャツだったらユニクロで十分だし、ウェアはレンタルで済ます方法もあるが、初心者で知識もなく張り切っていたので、とりあえず買っていた。

 

関連サイト
アウトドア用品レンタルなら、そらのした


次に登るための情報をインターネットで集めた。

 

回りに、は登山をする人間はいなかったので、情報はすべてインターネットで調べた。

 

まずはアクセスについて調べた。

どうやら登山口は、静岡側に3つと山梨側に1つの合計4つあることがわかった。

 

静岡側の登山口は、

 

・御殿場口 (標高1440m)
往復17.5km 登り:8時間10分、下り:4時間20分
登り始めの足場が悪く、山小屋も少ない、
上級者向けコース。

・須走(すばしり)口 (標高1970m)
往復13km 登り:6時間50分、下り:3時間20分
比較的空いていているので、静かな登山ができる。
中級者向けコース。

・富士宮口 (標高2390m)
往復8.5km 登り:5時間30分、下り:3時間50分
4つのルートのなかで最も山頂までの距離が短い。
初心者~中級者向け

 

山梨側の登山口は、

 

・吉田口 (標高2305m)
往復14km 登り:6時間10分、下り:3時間30分
富士山登山者の6割が使うメイン登山道。山小屋や救護所が多いので安心。
初心者~中級者向け

 

上記の4つの中から、比較的空いていて静かな登山ができるということで、須走口ルートを選んだ。

 

御殿場口に続いて2番目にきついということなので、難易度的にもちょうどいいと思った。

 

楽に登れてしまってもつまらいから。

 

こうして必要な道具と情報をそろえて、休みの日に1人富士山に向かった。

 

富士山に向かう途中、1人電車の中で期待と不安に胸を膨らませながら、当時お気に入りだった、斎藤和義を聞いていた。

 

【富士山を惰性で登る】

そうして、最寄り駅に着いてからバスに乗り換えて、登山口である須走口に到着した。

 

たしか午前9時ぐらいに着いたと思う。

 

すぐ近くにある山小屋でうどんを食べてから登り始めた。

 

テンション高めで体調も良く、順調に登っていく。

 

調子にのってどんどん登っていく。

 

富士山ってこんな感じなんだ。

 

けっこう楽だな。

 

そんなことを考えながら、登っていたが、標高が上がってくると、だんだん息が苦しくなってきた。

 

さらに雨も少し降り始めた。

 

汗と雨でTシャツがぬれてきたし、レインウエアに着替えたいなと思っていたら、途中に山小屋があった。

 

中に入って休憩ができるか聞いてみると、有料とのことだった。

 

しかたがないので、山小屋の前にあった木のベンチに荷物を置いて着替えた。

 

おそらく標高が3000mに近づいてきたのだろう。

 

このあたりから、足取りが重くなり始め、息もかなり切れてきた。

 

さらに行くと、数歩登っては近くの岩に座りこむようになった。

 

気持ち悪い、頭痛い、疲れた、きつい、きつすぎる。

 

数歩登っては座りこみ、数歩登っては座り込むを、繰り返しながら、登りつづけた。

 

もはや登り始めの興奮も、勢いも、楽しさも何もない。

 

いつになったら着くのか。

 

いつになったら終わるのか。

 

ただの惰性で、足を前に出すという行為を続けた。

 

ただきついだけの行為をくりかえしていると突如として、大きな鳥居が視界に入ってきた。

 

頂上が近いことがわかった。

 

鳥居をくぐって、しばらく行くとそこが須走口の頂上だった。

【富士山の頂上で爆風に吹き飛ばされそうになる】

ようやく頂上に着いたわけだが、残念ながら空は曇っていて景色を楽しむことはできなかった。

 

登り切った喜びもあったが、そんなことよりも、やっと終わったという気持ちが1番強かった。

 

富士山の頂上は広い。

 

火口を見る為に、歩いていたら問題が起こった。

 

曇っていて天気が悪いためか、ものすごい強風が吹き荒れていた。

 

間違えた、強風ではない。暴風でもない。

 

”爆風(ばくふう)”である。

 

台風かハリケーンに巻き込まれたのか。

 

気を抜いたら、体ごと持っていかれるんじゃないかと思うほどの、爆風が吹き荒れていた。

 

風に吹かれて、恐怖を感じたのは初めての体験だった。

 

それでも火口を見たかったので、前かがみになりながら、飛ばされないように1歩ずつ前に進んだ。

 

進んだというより、”前に進もうとした”が、正しい表現かもしれない。

 

結果的には、火口を見ることはできなかった。

 

最後は匍匐前進(ほふくぜんしん)で進もうかと思ったが、あきらめて下山することにした。

【富士山を下山していたら「童謡 海」が頭から離れなくなった】

下山中は、疲労と吐き気と頭痛に苦しめながら、ただ、下に向かう山の傾斜に体をまかせて、だらだらと歩いた。

 

何を考えながら歩いていたかは、あまり覚えていないが、ずっと頭の中で童謡の”海”がエンドレスで流れていた。

 

「う~み~は~ひろい~な~、おおきいな~・・」という歌だ。

なぜこの歌なのかはわからないが、ずっと頭の中を流れていた記憶がある。

 

そして最悪な体調の中、帰りのバスの中で思った。

 

「もう登山はやめよう、もう十分だ」と。

 

せっかく10万円も出して道具を1からそろえたが、しょうがない。

 

もう行きたくない。

 

しかし、人生は何が起こるかわからない。

 

山から帰ってきて何日目だったか、3日ぐらいたった頃っだか、富士山のことが気になり始めた。

 

徐々にその気持ちが強くなってきて、最終的には、

 

「富士山に登りたい、あの刺激を味わいたい、もう1度、今までに味わったことのない、あの強烈な体験をしたい」と思っていた。

 

結果として、このあと富士山に5回登ることになり、この年の7月と8月に合計6回登ってしまった。

 

人生は何が起こるかわからない。

 

関連サイト

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